墨出しマニュアル

現場で使える墨出しマニュアル

杭芯出し

杭工事

 


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建築現場での杭芯位置だしの概要

杭芯だしは、建築現場において建物の基礎工事を行う際に不可欠な作業です。

杭芯位置だしの目的は、杭の中心位置を、杭業者が間違えないよう分かり易く明示することです。

杭芯位置だしは、建物の基礎工事を正確かつ安全に行うために非常に重要な作業です。杭芯位置がずれてしまうと、建物の重量に耐えられない弱い場所に杭が建てられる可能性があります。また、正確な位置に杭を建てることで、建物が安定していることを確認することができます。

使用する道具

杭芯位置だしに使用する主な道具には、以下のものがあります。

  • セパレート(リボンテープを巻きます)
  • トータルステーション
  • 人員は2名が基本

杭芯位置だしの方法

杭芯位置だしの方法は、以下のような手順で行われます。

  1. 杭伏せ図を確認し、杭の位置と番号を特定する。
  2. 図面から杭芯の座標を拾う
  3. トータルステーションにその座標を入力する。
  4. 杭の位置に目印となるセパを打ち込む。
  5. これを繰り返す

杭芯位置だしの注意点

杭芯位置だしには、以下のような注意点があります。

  • 座標の計算ミスは絶対にあってはいけなので必ず2回繰り返す。
  • 余裕があれば、他の人にも確認してもらう。(監督だと尚良い)
  • トータルステーションで出した後は、通り芯からの寸法をスケールでも確認する。(まだ地縄で使った杭が残っている事が多いので糸を張って確認すること)
  • 杭は間違えると非常に重大な結果を招くミスのため、面倒くさがらないで必ず確認をする

一番怖いのがヒューマンエラーです。

ここでは一般的なヒューマンエラーの対処法を解説します

ヒューマンエラーを減らすための対策には、以下のような方法があります。

  1. レーニングや教育を受けることで、作業手順やルールを正しく理解し、作業を正しく実施できるようにすることが大切です。                  
  2. 作業手順を標準化することで、手順に従って作業を進めることができ、エラーを減らすことができます。手順書やチェックリストを使用することで、漏れを防ぐことができます。
  3. 自動化技術を導入することで、人間による作業を減らすことができます。例えば、自動化された生産ラインを使用することで、機械が作業を担当することができます。
  4. リスクアセスメントを行い、ヒューマンエラーが発生しやすい作業を特定し、予防策を策定することが大切です。危険な作業は、安全な方法で行うようにすることで、エラーを減らすことができます。
  5. フィードバックを収集し、問題点を特定し、改善策を実施することが重要です。エラーが発生した場合は、その原因を特定し、再発防止策を策定することが大切です。

これらの対策を実施することで、ヒューマンエラーを減らすことができます。しかし、完全にエラーをなくすことはできないため、リスクマネジメントや対応策も併せて検討することが大切です。

これを杭芯位置だしに当てはめます。

必ずやることは自動化です。杭の座標を拾う時は手計算ではなく、CADで杭芯を拾うのが確実です。

次に間違えそうなのはトータルステーションへの座標の入力です。これもPCからデータを直接入力できれば一番いい方法になります。

リスクアセスメントはもうこれでできています。座標計算と入力が一番間違えやすいところだからです。

後は実際トータルステーションを操作する人が、機械をしっかりと据え、自分の位置を後方交会で特定すればもう間違いはありません。スケールでの確認もすれば完璧でしょう。


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